24.03.05
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製作可能な革製品について

革製品全般、様々なアイテムを製作可能です。
一般的な製品としましては「財布・バッグ・ケース類」、ファッションアイテムでは「ジャケット・帽子・ベルト」、小さいものだと「キーホルダー・ブレスレット・ネックレス」、その他「工具入れ・シザーケース・ベンチのシート」等、幅広い実績があります。
靴に関しては、形によって対応可能です。

製作可能な革製品についてのイメージ

製作可能な革製品一覧

  • 長財布
  • 二つ折り財布
  • 名刺入れ・カードケース
  • 小銭入れ
  • がま口財布
  • パスケース
  • 小物入れ
  • ポーチ
  • ポシェット
  • サコッシュ
  • エコバッグ
  • 巾着バッグ
  • トートバッグ
  • ショルダーバッグ
  • ボストンバッグ
  • ドキュメントケース
  • バインダー
  • ブックカバー
  • ペンケース
  • シザーケース
  • スマホケース
  • メガネケース
  • ベルト
  • サスペンダー
  • ネックレス
  • ブレスレット
  • キーホルダー
  • 靴ベラ
  • コースター
  • 小物トレイ
  • スリッパ
  • サンダル
  • ジャケット
  • ボトムス
  • ハット
  • キャップ
  • クッション
  • デスクマット
  • ペットグッズ
  • アウトドアグッズ
  • インテリア
  • その他、ご相談ください
  • 「ミシン縫い」の他、「手縫い」や「金具留め」による組み立ても対応可能です。
  • 「バッグの持ち手」や「タグ」「パッチ」等、革パーツのみの製作も可能です。
  • 「帆布(キャンバス)」や「裏地」等、布地素材との組み合わせも対応可能です。

手配可能な革の種類

鞣しの種類

革の原料である「剥皮した動物の皮」の腐敗と硬化を防ぐ処理を「鞣し(なめし)」といいます。
「皮」から「革」になる工程でもあります。

鞣しにはいくつかの種類があり、どの鞣しを行うかにより革の特性に違いが生まれ、各革製品への向き不向きに大きく影響します。

代表的な3つとして「植物タンニン鞣し」「クロム鞣し」「コンビネーション鞣し」があります。

植物タンニン鞣し

  • 植物由来のタンニンを鞣し剤に使用し鞣す製法。
  • 手間と時間がかかる製法の為、高価。コシやハリがあり、堅牢。
  • 経年変化しやすく、ツヤ感や色の深みが増していく。
  • クロム鞣しと異なり、金属アレルギーを引き起こさない。

クロム鞣し

  • クロム化合物を鞣し剤に使用する製法。
  • 柔らかく伸び縮みしやすい為、衣料品に向く。
  • 耐熱性や耐水性に優れている。
  • 白に近い色に鞣せる為、鮮やかな色に染色可能。
  • タンニンを含まない為、経年変化が起きづらい。

コンビネーション鞣し

  • タンニン鞣しとクロム鞣しを組み合わせたハイブリッドな製法。
  • 双方の特徴を持ち、各方のメリットを活かしデメリットを補い合う。
  • 配合比率を変えることで、仕上がりの調整が可能。

着色の種類

革に色を着ける工程を「着色」といいます。

着色方法により、革の質感や風合い、メンテナンス性、経年変化の度合い等が変わります。

主な着色方法には「染料仕上げ」と「顔料仕上げ」の2つがあります。

無着色

  • 着色を行わず、タンニン鞣しであれば「エイシェントイエロー(ナチュラルベージュ)」、クロム鞣しであれば「ウェットブルー(淡い青)」の状態。

染料仕上げ

  • 水性の染料により革の内部から染め上げる着色方法。
  • 傷や生前のシワやシミ、毛穴や血筋等を隠さない為、革本来の質感や風合いが活かされる。
  • 経年変化は起きやすいが、同時に耐水性が低く、色落ちや色移りの可能性がある。
  • 染色による色ムラやロットぶれが起きやすい。
  • 使用による傷が付きやすいが、染料仕上げの特性上、経年変化として捉えられることも多い。
  • 傷等の少ない革を使用することが多く、顔料仕上げに比べ、高価。

顔料仕上げ

  • 水に溶けない塗料を吹き付け革をコーティングする着色方法。
  • 塗膜により傷やシワが覆い隠され、均一感のある表面に仕上がる。
  • 鮮やかな着色や白への着色が可能であり、色落ちもほとんどしない。
  • 革の表面が顔料で覆われている為、革らしさは染料仕上げより乏しく、経年変化も見えにくい。
  • 傷は付きにくいが、付くと目立ちやすい。
  • 使用や経年により顔料のひび割れや剥がれが起きる。

動物の種類

大きさについて

革1枚の大きさは動物の種類や個体の大きさ等によって変わり、牛や馬等の大きな動物は、背中で半分にした状態の「半裁(はんさい)」、豚や子羊、子牛等の小さな動物や個体であれば一頭分そのままの「丸革(まるかわ)」として扱われ1枚単位で販売されています。
国内では「10cm × 10cm」を「1ds(デシ)」とし、1ds = 80円であれば「80円/ds」といった単価表記がメジャーです。
例えば、「単価:100円/ds・大きさ:200ds」の半裁革の場合、「100 × 200 = 20,000円」となります。

厚みについて

革の厚みは動物の種類や個体年齢によって変わり、一般的に流通しているものだと、概ね0.7~4mm程度の範囲に収まります。
厚みは用途に合わせて薄くすることができ、これを「漉き(すき)」といいます。

部位による違いについて

革は身体の部位によって、硬さや厚み、繊維の密度、伸び方向等が異なり、製品の各パーツに適した割り当てや裁ち方向にて裁断を行います。
染料仕上げの場合、部位により染まり方が違い、味のある表情や風合いにも繋がります。


(カウレザー)

  • 革1枚あたりの大きさ:100~300ds
    厚み:1.2~4.0mm
  • 成牛(カウハイド・ステアハイド)、中牛(キップ)、子牛(カーフ)等、年齢によりいくつかの分類がある。
  • 最も一般的な原皮であり、耐久性が高く丈夫。
  • 年齢が若いほどキメが細かく柔らかい。
  • 成牛に近くなるにつれ、丈夫さや厚みが増す。
  • 厚いものだと、6~7mmほどのものもある。


(ピッグスキン)

  • 革1枚あたりの大きさ:100~150ds
    厚み:0.7~1.2mm
  • 強靭な繊維層を持ち摩擦にも強く、薄くて軽い。
  • 貫通した三つに並んだ毛穴が特徴的で、通気性が高い。
  • 均一な厚みで使用する場合、1mm前後に漉いての使用となる。
  • 牛革と比べ傷が多く、裏面(スエード面)で使用されることが多い。
  • 牛革と比べ、安価。


(シープスキン)

  • 革1枚あたりの大きさ:35~100ds
    厚み:0.6~1.2mm
  • 成羊(シープ)、子羊(ラム)等、年齢による分類がある。
  • キメが細かくしなやか、衣料品に向く。


(ホースレザー)

  • 革1枚あたりの大きさ:200~300ds
    厚み:08~1.2mm
  • 大別して臀部を使用するコードバンと、コードバンを除いた部位(一般的な馬革)に分類される。
  • 柔軟性があり、ジャケット等の衣料品に向く。
  • 繊維が緻密で、厚み等が同条件であれば牛革より丈夫と言われる。

鹿
(ディアスキン)

  • 革1枚あたりの大きさ:100~150ds
    厚み:1.0~3.0mm
  • 革のカシミアと呼ばれ、しっとりとなめらかな質感を持つ。
  • 耐久性や通気性も高く、衣料品に向く。

山羊
(ゴートスキン)

  • 革1枚あたりの大きさ:35~100ds
    厚み:0.8~1.6mm
  • 成山羊(ゴート)、子山羊(キッド)等、年齢による分類がある。
  • 表面の凹凸が特徴的、繊維密度が高く、薄く漉いても強度を保てる。

爬虫類・
エキゾチック

その他、「ワニ革・ヘビ・トカゲ・エイ・サメ・ダチョウ」等、様々な動物の革があります。
また、これらを模した「型押し」も多く存在します。

仕上げ・加工の種類

最終段階である仕上げや加工によって、革の表情や風合い、見た目、耐久性等に変化を加えることができます。

豊富な種類がありますが、一般的なものをいくつか記載いたします。

革の種類は、ここまでにご紹介した「鞣し」「着色」「動物」「仕上げ・加工」の各種類の組み合わせによって決まります。

オイル仕上げ

オイルを浸み込ませ、柔軟性や防水性、風合いを良くする仕上げ。

アリニン仕上げ

染料仕上げ後、アリニン染料による薄いコーティングを施す仕上げ。

シュリンク

収縮剤を使い革の表面を縮ませ、革の表面にシボを発生させる加工。

型押し

加熱プレスにより、革の表面に様々な凹凸模様を付ける加工。

起毛

革の表面(または裏面)をサンドペーパー等で毛羽立たせる加工。

パンチング

革の全面に、円形や多角形等の細かい連続的な穴を開ける加工。

プリント

プリントデータを用意し、革の全面(または部分的に)にプリントを施す加工。

革以外の手配可能な資材

  • その他、「合成皮革・ヴィーガンレザー・革紐・ビニール素材・ゴム素材」など様々な資材を手配可能です。
  • 資材によって手配ロット数(最低購入数)がありますので、そちらは手配前にご確認させていただきます。

対応可能な加工

  • その他、「刺繍・ボタンホール・レーザー彫刻・金具のメッキ塗装」など様々な加工に対応可能です。