製作可能な革製品について
革製品全般、様々なアイテムを製作可能です。
一般的な製品としましては「財布・バッグ・ケース類」、ファッションアイテムでは「ジャケット・帽子・ベルト」、小さいものだと「キーホルダー・ブレスレット・ネックレス」、その他「工具入れ・シザーケース・ベンチのシート」等、幅広い実績があります。
靴に関しては、形によって対応可能です。
製作可能な革製品一覧
- 長財布
- 二つ折り財布
- 名刺入れ・カードケース
- 小銭入れ
- がま口財布
- パスケース
- 小物入れ
- ポーチ
- ポシェット
- サコッシュ
- エコバッグ
- 巾着バッグ
- トートバッグ
- ショルダーバッグ
- ボストンバッグ
- ドキュメントケース
- バインダー
- ブックカバー
- ペンケース
- シザーケース
- スマホケース
- メガネケース
- ベルト
- サスペンダー
- ネックレス
- ブレスレット
- キーホルダー
- 靴ベラ
- コースター
- 小物トレイ
- スリッパ
- サンダル
- ジャケット
- ボトムス
- ハット
- キャップ
- クッション
- デスクマット
- ペットグッズ
- アウトドアグッズ
- インテリア
- その他、ご相談ください
- 「ミシン縫い」の他、「手縫い」や「金具留め」による組み立ても対応可能です。
- 「バッグの持ち手」や「タグ」「パッチ」等、革パーツのみの製作も可能です。
- 「帆布(キャンバス)」や「裏地」等、布地素材との組み合わせも対応可能です。
手配可能な革の種類
鞣しの種類
革の原料である「剥皮した動物の皮」の腐敗と硬化を防ぐ処理を「鞣し(なめし)」といいます。
「皮」から「革」になる工程でもあります。
鞣しにはいくつかの種類があり、どの鞣しを行うかにより革の特性に違いが生まれ、各革製品への向き不向きに大きく影響します。
代表的な3つとして「植物タンニン鞣し」「クロム鞣し」「コンビネーション鞣し」があります。
植物タンニン鞣し
- 植物由来のタンニンを鞣し剤に使用し鞣す製法。
- 手間と時間がかかる製法の為、高価。コシやハリがあり、堅牢。
- 経年変化しやすく、ツヤ感や色の深みが増していく。
- クロム鞣しと異なり、金属アレルギーを引き起こさない。
クロム鞣し
- クロム化合物を鞣し剤に使用する製法。
- 柔らかく伸び縮みしやすい為、衣料品に向く。
- 耐熱性や耐水性に優れている。
- 白に近い色に鞣せる為、鮮やかな色に染色可能。
- タンニンを含まない為、経年変化が起きづらい。
コンビネーション鞣し
- タンニン鞣しとクロム鞣しを組み合わせたハイブリッドな製法。
- 双方の特徴を持ち、各方のメリットを活かしデメリットを補い合う。
- 配合比率を変えることで、仕上がりの調整が可能。
着色の種類
革に色を着ける工程を「着色」といいます。
着色方法により、革の質感や風合い、メンテナンス性、経年変化の度合い等が変わります。
主な着色方法には「染料仕上げ」と「顔料仕上げ」の2つがあります。
無着色
- 着色を行わず、タンニン鞣しであれば「エイシェントイエロー(ナチュラルベージュ)」、クロム鞣しであれば「ウェットブルー(淡い青)」の状態。
染料仕上げ
- 水性の染料により革の内部から染め上げる着色方法。
- 傷や生前のシワやシミ、毛穴や血筋等を隠さない為、革本来の質感や風合いが活かされる。
- 経年変化は起きやすいが、同時に耐水性が低く、色落ちや色移りの可能性がある。
- 染色による色ムラやロットぶれが起きやすい。
- 使用による傷が付きやすいが、染料仕上げの特性上、経年変化として捉えられることも多い。
- 傷等の少ない革を使用することが多く、顔料仕上げに比べ、高価。
顔料仕上げ
- 水に溶けない塗料を吹き付け革をコーティングする着色方法。
- 塗膜により傷やシワが覆い隠され、均一感のある表面に仕上がる。
- 鮮やかな着色や白への着色が可能であり、色落ちもほとんどしない。
- 革の表面が顔料で覆われている為、革らしさは染料仕上げより乏しく、経年変化も見えにくい。
- 傷は付きにくいが、付くと目立ちやすい。
- 使用や経年により顔料のひび割れや剥がれが起きる。
動物の種類
大きさについて
革1枚の大きさは動物の種類や個体の大きさ等によって変わり、牛や馬等の大きな動物は、背中で半分にした状態の「半裁(はんさい)」、豚や子羊、子牛等の小さな動物や個体であれば一頭分そのままの「丸革(まるかわ)」として扱われ1枚単位で販売されています。
国内では「10cm × 10cm」を「1ds(デシ)」とし、1ds = 80円であれば「80円/ds」といった単価表記がメジャーです。
例えば、「単価:100円/ds・大きさ:200ds」の半裁革の場合、「100 × 200 = 20,000円」となります。
厚みについて
革の厚みは動物の種類や個体年齢によって変わり、一般的に流通しているものだと、概ね0.7~4mm程度の範囲に収まります。
厚みは用途に合わせて薄くすることができ、これを「漉き(すき)」といいます。
部位による違いについて
革は身体の部位によって、硬さや厚み、繊維の密度、伸び方向等が異なり、製品の各パーツに適した割り当てや裁ち方向にて裁断を行います。
染料仕上げの場合、部位により染まり方が違い、味のある表情や風合いにも繋がります。
牛
(カウレザー)- 革1枚あたりの大きさ:100~300ds
厚み:1.2~4.0mm - 成牛(カウハイド・ステアハイド)、中牛(キップ)、子牛(カーフ)等、年齢によりいくつかの分類がある。
- 最も一般的な原皮であり、耐久性が高く丈夫。
- 年齢が若いほどキメが細かく柔らかい。
- 成牛に近くなるにつれ、丈夫さや厚みが増す。
- 厚いものだと、6~7mmほどのものもある。
- 革1枚あたりの大きさ:100~300ds
豚
(ピッグスキン)- 革1枚あたりの大きさ:100~150ds
厚み:0.7~1.2mm - 強靭な繊維層を持ち摩擦にも強く、薄くて軽い。
- 貫通した三つに並んだ毛穴が特徴的で、通気性が高い。
- 均一な厚みで使用する場合、1mm前後に漉いての使用となる。
- 牛革と比べ傷が多く、裏面(スエード面)で使用されることが多い。
- 牛革と比べ、安価。
- 革1枚あたりの大きさ:100~150ds
羊
(シープスキン)- 革1枚あたりの大きさ:35~100ds
厚み:0.6~1.2mm - 成羊(シープ)、子羊(ラム)等、年齢による分類がある。
- キメが細かくしなやか、衣料品に向く。
- 革1枚あたりの大きさ:35~100ds
馬
(ホースレザー)- 革1枚あたりの大きさ:200~300ds
厚み:08~1.2mm - 大別して臀部を使用するコードバンと、コードバンを除いた部位(一般的な馬革)に分類される。
- 柔軟性があり、ジャケット等の衣料品に向く。
- 繊維が緻密で、厚み等が同条件であれば牛革より丈夫と言われる。
- 革1枚あたりの大きさ:200~300ds
鹿
(ディアスキン)- 革1枚あたりの大きさ:100~150ds
厚み:1.0~3.0mm - 革のカシミアと呼ばれ、しっとりとなめらかな質感を持つ。
- 耐久性や通気性も高く、衣料品に向く。
- 革1枚あたりの大きさ:100~150ds
山羊
(ゴートスキン)- 革1枚あたりの大きさ:35~100ds
厚み:0.8~1.6mm - 成山羊(ゴート)、子山羊(キッド)等、年齢による分類がある。
- 表面の凹凸が特徴的、繊維密度が高く、薄く漉いても強度を保てる。
- 革1枚あたりの大きさ:35~100ds
爬虫類・
エキゾチック- その他、「ワニ革・ヘビ・トカゲ・エイ・サメ・ダチョウ」等、様々な動物の革があります。
また、これらを模した「型押し」も多く存在します。
仕上げ・加工の種類
最終段階である仕上げや加工によって、革の表情や風合い、見た目、耐久性等に変化を加えることができます。
豊富な種類がありますが、一般的なものをいくつか記載いたします。
革の種類は、ここまでにご紹介した「鞣し」「着色」「動物」「仕上げ・加工」の各種類の組み合わせによって決まります。
オイル仕上げ
- オイルを浸み込ませ、柔軟性や防水性、風合いを良くする仕上げ。
アリニン仕上げ
- 染料仕上げ後、アリニン染料による薄いコーティングを施す仕上げ。
シュリンク
- 収縮剤を使い革の表面を縮ませ、革の表面にシボを発生させる加工。
型押し
- 加熱プレスにより、革の表面に様々な凹凸模様を付ける加工。
起毛
- 革の表面(または裏面)をサンドペーパー等で毛羽立たせる加工。
パンチング
- 革の全面に、円形や多角形等の細かい連続的な穴を開ける加工。
プリント
- プリントデータを用意し、革の全面(または部分的に)にプリントを施す加工。
革以外の手配可能な資材
- 各資材のロット数についてはこちら
生地
一般的に流通しているほとんどの生地を手配可能です。
- 各資材の購入代についてはこちら
糸
色、太さ、光沢感等、ご希望や使用する革に合った糸を手配可能です。
- 各資材の手配日数についてはこちら
金具
一般的な服飾資材の金具から、革製品用の金具まで手配可能です。
- その他、「合成皮革・ヴィーガンレザー・革紐・ビニール素材・ゴム素材」など様々な資材を手配可能です。
- 資材によって手配ロット数(最低購入数)がありますので、そちらは手配前にご確認させていただきます。
対応可能な加工
- 刻印についてはこちら
箔押し
刻印用の版を作成し、ロゴ等の箔押し、焼印、素押しに対応可能です。
- 裏処理・コバ処理についてはこちら
各処理
ご希望やテイストに合わせて裏面や裁断面の処理に対応可能です。
- その他の加工についてはこちら
プリント
革にオリジナルの柄やイラストをプリントすることも可能です。
- その他、「刺繍・ボタンホール・レーザー彫刻・金具のメッキ塗装」など様々な加工に対応可能です。